the glue

やってみたことで忘れそうなこと、役立ちそうなことなどをまとめています。たまに何気ない日常の話もします。

Visual C#でKinectを使う(その1)

経緯

本を読めば一発なのでしょうが、v2センサーの登場であまりv1センサーを使うための情報が見つかりにくい感じがしたのでこの際メモしておくことにしました。

やること

今回はとりあえずSDKのセットアップから、SDKを使ったコードを書く準備ができるところまでを書いていきます。

必要なもの

  • Kinect for Windows v1センサー
    • v2センサーはSDKが異なるので今回は対象外
    • 必ず for Windows を使うこと
  • WindowsがインストールされているPC
    • Kinectのハードウェア要件を満たしていること
    • このブログでは Windows 8.1 Enterprise でいきます
  • Visual Studio (C#)
    • このブログでは Visual Studio 2013 Professional を使用
    • Express版は試してないのでわからない

注意

Kinectセンサーは、必ずSDKのインストールが終わってから接続するようにしましょう。
SDKのインストール前に接続してしまうと、Kinect用ではないドライバがインストールされてしまいます。

ところで、Macをお使いの方はWindowsを使うためにVMを使ったりBootcampを使ったりしているかと思います。 私は基本的にMacを使っており、WindowsVMWare FusionVM上で使っておりました。が、Kinectの画面表示などがどうにもうまくいかなかったため(たぶんグラフィックドライバ周り?)
Macをお使いの方はBootcampなどの方法でWindowsを使われた方が問題が少なくすんでよろしいかと思います。(私は MacBook Pro Retina 13にて)

初期設定

Kinect SDK for Windows のインストール

なにはともあれSDKをインストールしましょう。
今回はv1センサーを使うので、SDKのバージョンは1系の最新版である1.8(2015/06/07現在)を使います。
SDK 2.0はv2センサーでないと使えないので要注意。

最新のSDKが2.0なので見つけにくいですが、ここから
Previous SDKs -> Kinect for Windows SDK 1.8 (November 2013) をみつけてダウンロードして、手順に従ってインストールまで済ませてください。

Previous SDKs のリンクがなくなっているようなので、以下からDLしてください。

Download Kinect for Windows SDK v1.8 from Official Microsoft Download Center

セットアップが完了するとToolKitのインストールを促されると思うので、指示に従ってToolkitのダウンロードとインストールも済ませておきましょう。 一応リンクは以下になります。

Download Kinect for Windows Developer Toolkit v1.8 from Official Microsoft Download Center

Visual StudioKinect SDKを使えるように設定する

プロジェクトを作成

なにはともあれあたらしくプロジェクトを作りましょう。

f:id:sweep3092:20140907003234p:plain


プロジェクトはコンソールアプリケーションでもWPFアプリケーションでもOKです。

参照の追加

このプロジェクトでKinect SDKを使えるように参照を追加します。

f:id:sweep3092:20140907003539p:plain

プロジェクトメニューから参照の追加を選択すると以下のようなウインドウが表示されますので、
左側のアセンブリを選択しMicrosoft.Kinectの項目をみつけ、チェックを入れて、OKを押してください。

f:id:sweep3092:20140907003644p:plain

using

参照の追加まで済ませたら、Kinectを扱いたいクラスにusingを追記してください。 プロジェクトの作成で自動生成されたusingの最後にでも追加しておけば問題ないでしょう。

using System;
using System.Collections.Generic;
...

// この行を追加
using Microsoft.Kinect;

今回のまとめ

今回はSDKをインストールからKinect SDKへの参照の追加までを済ませました。
次回からは実際にコードを書いていきます。